この記事では、「なりたい自分」になるのを妨げている悪習慣について、主に思考や行動パターンをメインに紹介していきます。
この記事は特にこんな人向けです。
- 転職したばかりなのに、新しい仕事が自分に向いていない気がする
- キャリアチェンジしたいけど一歩踏み出せない
- 海外に行きたいけどなかなか具体的な行動に移せない
思い立ったらすぐ行動!で目標達成してきた海外生活9年目の筆者が、ワークハック系の海外ソーシャルメディアや、記事から学んだ事のまとめてみました。
才能のせいにしていませんか?
「私は数字が苦手で…」「私は人前で話すのが苦手で…」など、誰でも何かしら苦手に感じることがあるはずです。
しかし、苦手意識があるものに対して、「自分には才能がない!」「自分に向いていないんだ!」などと決めつけて、早々にあきらめてしまう癖、ありませんか?
生まれつきの天才でもない限り何事も最初は初心者。苦手意識があって当然です。
筆者は事務職から営業職にキャリアチェンジ転職をしたばかりのころ、自分は知識不足と感じているにも関わらずお客様にアドバイスをしなくてはいけない場面を経験し、とてつもなくプレッシャーに感じていました。この頃、「この仕事は、自分に向いていないのかもしれない…」と弱気だったことを覚えています。
周囲に助言を求めたところ、「3か月たったら誰でもできるから!絶対に慣れるから!」と、何人もの先輩からアドバイスを受けました。
そしてこの言葉を信じ、ひたすら最初の3か月を耐えてみたことがあります。
結果、最初の緊張や心配が嘘のように吹き飛び、3か月後には成績もぐんぐん伸びていきました。 そしてその後は結果が目に見えやすい「営業職」が自分に向いていると確信し、その後の転職も同じ分野にフォーカスしました。
何が言いたいかというと、
- 向いていない・才能がないと最初から決めつけない
- たいていのことは3か月すれば慣れる
ということです。夢や目的がはっきりしているのなら、苦手意識はいったん脇において3か月頑張ってみてください。違う世界が見えてきます。
気づけばドーパミンの虜
嫌なことがあるとついついお酒に逃げてしまったり、Instagram やTikTokをスクロールし続けて気づいたら1時間以上…。なんて状況、現代人として生きていればざらにありますよね。アルコールやソーシャルメディアのような一時的に楽しみや満足感を与えてくれるものは魅力的でついつい抜け出せなくなってしまいがちです。これは、ドーパミンの影響によって高揚感を感じていることが原因です。
しかし、当然ながらここからプラスのエネルギーを得ることはできませんし、一時的な高揚感の後にはむしろ疲れた感覚だけが残るかもしれません。
一時的な快楽や高揚感を追っている自分に気が付いたら、負のサイクルに引き込まれる前にひとまず身体を動かして、運動で得られる質の良いドーパミンで高揚感を得る方向にシフトしていきましょう。
気が進まなくても「5分だけでいいからストレッチ」、「5分だけジム」
この5分ルールはかなり有効です。
重い腰を上げることが億劫なだけで、いざ始めてしまえば気分もよくなり逆に5分では終わりません。
負の連鎖から抜けれなくなってしまった場合は「とにかく身体を5分動かす」これがキーワードです。
「できることなら、リスクは避けたい」
リスクを取らずにコンフォートゾーン(=ストレスや不安、恐れを感じることがなく安心して過ごせる環境)に留まっていることは簡単です。
GEでコンサルタントを務め、ミシガン大学ビジネススクールの教授でもあったノエル・M・ティシーによると、「人は適度な不安を感じる状態の方が、緊張感を持ち集中力が高まるため、パフォーマンスが向上する」ということです。
チャレンジしたいけど勇気がでない、行動に移せない人はこのコンフォートゾーンからなかなか抜けられない状態といえるでしょう。
- いつかは社会人留学したい
- いつかはキャリアチェンジしたい
- いつかは●●したい
この「いつか」を実現させるためには、コンフォートゾーンから抜け出す必要があります。
「今は忙しいから~」「今の環境を捨てるのにはリスクが高すぎる」と言い訳を並べるのは簡単です。人生の終わりに、「行動しなかったこと」に対して後悔がないように今、行動しましょう。
被害者意識、ありませんか?
被害者意識を持っていると自分が置かれている悪い状況は、いつも人のせい・環境のせいにしがちです。
失敗を他人のせいにしてばかりいると、いつまでたっても成長しません。
確かに、タイミングや外的要因で、自分の力ではどうにもならないこともあります。しかし、 怒りの矛先を他人や環境に向けるのは全く意味のないことで、何の解決策にもなりません。自分の人生の「舵とり」は自分でするしかないのです。
例えば家族があなたのことを心配して、何か大きなチャレンジをすることを阻んでくることがあるかもしれません。そこでチャレンジしなかったとして、後で「あの時●●にXXと言われたから私はチャレンジできなかった!」なんて人のせいにしても後の祭り。
(私の場合、20代後半で海外移住を決めた時に家族をはじめ、周囲からいろいろな心配の声をもらいました。「結婚はどうするの?」 「せっかくの仕事、やめるの?」など。)
自分で決めたことに対しチャレンジして、失敗したとしても必ず学べることあるはずです。経験と学びを得ることができただけでも、儲けもの。周りのせいにして「あの時やらなかった後悔」よりはずっとマシです。因みに私の場合、30歳直前での海外移住は人生最良の決断でした。
マルチタスクをしがち
気づいたらあれもこれも同時進行、なんてよくあることです。緊急性の高いタスクを急に依頼されたら、やはりそちらを優先しなくてはいけないので、知らず知らずのうちにマルチタスクになってしまいがちです。
しかし、マルチタスクは1つのタスクに集中するよりも生産性が低く、少なくとも以下の4つ代償を伴うことになるといわれています。
- マルチタスクにより、時間が失われます。一度に多くのことをすることで得しているような感覚になりますが、ひとつのタスクから、別のタスクへの切り替えは、集中力を取り戻すのに1分~5分かかることもあるそうです。
- マルチタスクが良くないとされる2つ目の理由は、ずばり、「ミスが発生しやすくなる」ということです。わかりやすい例としては、手術中にマルチタスクをしようとする外科医は、手術中のミスが多くなることがわかっています。
- 脳のさまざまな部分を同時に活性化させると脳内でグルコース(ブドウ糖)がより消費されることになります。つまり、より多くの燃料が必要になるということです。
- 前頭前野が担っている一時的に情報を脳に保持し、処理する能力である「ワーキングメモリ」に負担をかけるためミスが増えやすくなります。マルチタスクをしているときに、一つのタスクについて頭からすっかり抜けてしまっていたということはないでしょうか。 日常生活で例えると、掃除しながら料理していて、鍋に火が付いていることをすっかり忘れていた!というような感じです。
マルチタスクを完全に避けることは難しいと思いますが、意識してできる限りマルチタスクにならないように心がけましょう。
完璧を求めすぎる傾向がある
「完璧じゃないくらいなら、やらない方がマシ」と考えてしまうことはないでしょうか?完璧主義な人は完璧を求めすぎるあまり、「余計なことに時間を費やす」ことに陥りがちです。
以下、アメリカので行われた、写真のコンテストを用いた実験のお話です。(ネイティブキャンプのDaily News記事で過去に読んだ内容で興味深かったのでサマリーをシェアします。)
2つのグループに分け一つのグループにはクオリティー(質)を重視するようにいい、もう一方のグループにはクオンティティ(量)を重視するようにあらかじめ伝えました。
結果、1か月後、優秀な作品をを生み出したグループは、量を重視するグループだったのです。
質を重視していたグループはこだわりすぎるあまり、身動きが取れなくなり結果納得のいく作品を残すことができませんでした。
一方で、量を重視していたグループは数をこなすことによりコツをつかんで成功を勝ち取ったのです。
因みに、私は外資系会社の入社後トレーニングで「100点を求めて時間をかけすぎるのであれば、80点くらいをめざして数をこなしていくことがベター」と教わりました。
「完璧」を求めるあまり時間ばかりとられ、結局思い描いていた目標も達成できず、ただただ時間だけを失う。これではせっかくの高い志も浮かばれません。「完璧を求める」ことがが目標の妨げになる可能性があることを覚えておきましょう。
自分のことは後回し
身体もメンタルもセルフケアできてますか?
食生活を振り返ってみてください。私たちの身体は文字通り「食べたもの」で、できています。また、良質な睡眠、十分な水分を取って運動をする。これらのことはセルフケアの中で最も基本的なことです。
そして、真面目な人ほど、自分のケアそっちのけで目の前のタスクに全力を注ぎがちです。ケア不足だったり十分な燃料なしでは、どんな立派な車も走ることことはできませんよね?燃え尽き症候群に陥ってしまうまで自分を追い詰めるのはやめましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。自分の思考や行動パターンはなかなか自覚しにくいものです。なんとなく目標は夢はあるのに、いつまでたっても実行できない方は、今回ご紹介した「目標達成を阻む7つの要因」をぜひ参考にしてみてください。