今回は、最近学んだ“アサーティブなコミュニケーションスキル”についてアサーティブ・コミュニケーションの例文もシェアしていきます。“Bizmatesで学んだことシリーズ”では、オンラインビジネス英会話 Bizmates で学んだ内容のなかでも特に「なるほど~」 「 為になるな~!」と思ったトピックについて自分のメモがてらシェアしています。
アサーティブ・コミュニケーションとは?
“アサーティブ”という言葉を聞いてピンとくる人はまだまだ少ないのではないでしょうか。
“アサーティブネス”とは、非受動的かつ非攻撃的な方法で考え、行動する能力です。
アサーティブの原則に基づいた思考と行動ができる人は、自分の意見、感情、ニーズ、欲求を率直に表現し、自分の目的や目標に従って行動すると同時に、他人の意見、感情、ニーズ、欲求、目的、目標を尊重することができます。
アサーティブ・コミュニケーションは、自分の意見を飲み込むことで我慢をしたり、一方的に自分の主張を押し通したりせずに、自分と相手の両者の双方を尊重した自己表現するコミュニケーションを指します。またアサーティブ・コミュニケーションとは、「言いにくいことを言うとき」にも活用できる知っておきたいスキルです。
アサーティブになるためのTips
- 自分の意見をいうときは、「おそらく」や「かもしれない」というような言葉を避ける。
- 「大したことではない」・「気にしないでください」というような謙遜を含む表現をつかうと、あなたが発言している内容は重要な内容ではないと判断されてしまうので謙遜するような表現は、避ける
- “I statement” (“私は~”から始まる自分が主語のセンテンス)をつかって自分の気持ちを表現する
- 決定権・責任の所在が自分にあることを明示する
- 「Yes」や「No」+理由を述べる
- 自分を攻撃してくる人に正面から挑まない
- 問題を提起するときは、先に共感を示し、問題点を述べた上で、“相手への要求”を伝える
- 頼まれごとを断るときのテクニック
⑴時間を稼ぐ、⑵現在の優先順位を説明する⑶繰り返し伝える - 時と相手を選んで使う
曖昧表現を避ける
「おそらく~」、「~かもしれない」のような曖昧表現を含めた主張は信頼性に欠ける印象を与えてしまいます。自分の意見を言うときには、 「 おそらく~」、や 「 ~かもしれない」のような曖昧表現は避けましょう。
謙遜を含む表現を避ける
「 大したことではないのですが~ 」 や、 「 気にしないでください 」 というような謙遜を含む表現をつかうと、あなたが発言している内容は、大して重要ないと判断されてしまうので謙遜するような表現は避けましょう。
主語は自分。“I statement”で話す
I statement” (“私は~”から始まる自分が主語のセンテンス)をつかって自分の気持ちを表現しましょう。
“I”(=私)という言葉で始まる文章は、話している人の感情、信念、価値観などにもとづいた主張になります。逆に、話し相手に焦点を当てることが多い“You statement”は、「あなた」「彼ら」という言葉で始まり、あなたが、他の人を批判しているように聞こえがちです。「他人」のせいにせずに、「自分」がどんな風に感じているかを表現すると、率直な表現として受け止められます。
責任の所在が自分にあることを明示する
アサーティブになるための一つの方法は、責任の所在が自分にあることを明示することです。くどくど理由を述べるのではなく、自分が責任をもって下した判断でであることを示すだけで十分なこともあります
例えば以下の2つの例文を比べてみましょう。
A:なんで歓迎会にこのレストランを選んだの?
B:Dさんが「料理がおいしくて、リーズナブル」と教えてくれてここにしたよ。
A:確かに美味しくてリーズナブルだけど、遠いんだよね。どうしてもっと近いレストランを選ばなかったの?
B:このレストランは主役のCさんが住んでいるところから近いんだ。だから、Dさんは、「Cさんの歓迎会なんだから、Cさんにとって便利な場所を選ぶ」のがベストだと思ったんだよ。
A:だったら、私は向かいの別のレストランに行きたかったな。
B:うん、あそこはいい店だと思うけど、みんなの意見を尊重するしかなかったんだよね。
A:誰がこのお店を選んだの?
B:僕だよ。
A:でも、ちょっと遠くない?どうしてもっと近いレストランを選ばなかったの?
B:まあ、みんなの意見を聞いた上で、(僕が)このレストランに決めたんだ。
A:でも私は向かいのレストランに行きたかったな。
B:今回は僕が歓迎会のコーディネートを担当だったからベストな選択だと思ってここを選んだけど、次回はぜひ君に幹事の役割をお願いしたいな。
ひとつ目の例では、Bは自分の責任でないことをアピールしている感が強く出ていますが、ふたつめの例では、言われた不満に対して、誰かのせいにすることも、相手を否定することなく、「ぜひ次はあなたが!」 と円満に自然に話をおわらせていますね。
自分の意見を飲み込むことで我慢をしたり、一方的に自分の主張を押し通したりせずに、自分と相手の両者の双方を尊重した自己表現、つまりアサーティブであるといえるでしょう。
「Yes」や「No」+理由を述べる
何か依頼されたときや、質問されたときは、「Yes」や「No」の返事をしたあとで理由を述べる と、説得力や信頼性が増しり、意図していることが相手に伝わりやすくなります。
A:実は、まだ歓迎会に行けるかどうかわからないのですが、今日までに確定しないとダメですか?
B: まあ、早ければ早いほどたすかります。
A:すぐに確認します。ところで、歓迎会にはスーツで行くべきですか?
B:えーっと、どうしてそんなこと聞くんですか?
A:実は、その日は休みで自宅からの参加なんです。
B:なるほど。まあ、レストランはちょっとフォーマルなところなので…。
A :わかりました。では、あまりカジュアルになりすぎないようにしますね。
A:実は、まだ歓迎会に行けるかどうかわからないのですが、今日までに答えを出さないといけないですか?
B:はい、お願いします。今日の午後3時に予約しようと思っていたんですが、最悪6時までなら待てますよ。
A: わかりました。では6時までにはお伝えします。ちなみに、歓迎会にはスーツを着ていかなければならないのでしょうか?
B: はい。フォーマルな場所なのでスーツでおねがいします。
自分を攻撃してくる人や議論に正面から挑まない
自分を攻撃してくるような議論に真っ向から挑むのは、アサーティブなコミュニケーションとは言えません。
アサーティブ・コミュニケーションの一般的なテクニックとして、自分を攻撃してくる相手に対して、自分に非があると感じない限り、謝らずに部分的に同意するというテクニックがあります。
A:だから、このレストランに来るんじゃなかったってば。料理がひどすぎるよ。
B 確かに料理は美味しいとはいえないけど、僕らが払う値段からしたら悪くないと思うよ。
A:あなたは金額に見合った価値を知らないのよ。もっと美味しくて、もっと安い素晴らしいレストランは他にたくさんあるわよ。
B:素晴らしいレストランはたくさんあると思うけど、3つの選択肢の中では、やはりここがベストチョイスだったと思うよ。
A: まあ、このレストランにしてしまったせいで、この歓迎会は台無しね。
B:まあ、料理については改善の余地があると思うけど、この歓迎会の目的は新しく入社したCさんを迎えることだし、Cさんは楽しそうだしね。だから、そういう意味では、この会を開いてよかったと思うよ。
先に共感を示し、問題点を述べた上で“相手への要求”を伝える
問題を提起するときは、先に共感を示し、問題点を述べた上で、“相手への要求”を伝える という手順を踏みましょう。
アサーティブ・コミュニケーションにおいて、問題を提起するときは、共感を示し、問題点を述べてから、自分の望みを説明・提案します。
B:ちょっといい?
A:うん何?
B: Cさんの歓迎会で僕が選んだレストランにがっかりしたのはわかるけど、あれ以来、僕らの仕事上の関係が悪くなった気がするんだ。以前のように一緒に仕事ができるようにしたいんだ。
B:怒っているわけじゃないけど、みんなの意見に耳を傾けてほしかったかな。
A: 君がどうしてもあのインド料理屋に行きたかったのはわかるよ。でも、今回はこれがベストな選択だと思ってきめたんだ。今度ぜひランチにあのインド料理屋に行こうよ。
B:もちろん。
断りにくいときのテクニック
言いにくい時でも、必要であれば、はっきりと「NO」と言えるようになりましょう。言われるがままに全てを請け負っていたら精神も身体も持ちません。できないことはできないとはっきり言うことも大切です。
頼まれごとを断るときは、時間を稼ぐ、現在の優先順位を説明する、繰り返して主張・説明するなどの有効なテクニックがあります。
A:新しいプロジェクトについて話したいんだけど。今、詳細をメールで送たからすぐに見てもらえる?
B:今ちょっと手が離せない状況で。2、3時間後に詳細を確認した上で、お返事してもいですか?
A:もちろんいいよ。
―2時間後―
A:詳細は見てもらえたかな?
B:はい、拝見しました。申し訳ないんですが、先月獲得したxxxの契約に集中しなければならないので、このプロジェクトに携わるのはちょっと難しいです。
A:新しいプロジェクトに全神経を集中させる必要はないからxxxの契約が終わるまで、ゆっくり取り組んでもらっていいよ。
B:本当に申し訳ございませんが、xxxの契約に完全に集中しなくてはいけないんです。ここでミスしてしますと会社に大きな損失を与える可能性があるんです。
時と相手を選んで使う
アサーティブ・コミュニケーションは“どんな時でも”、“だれにでも”当てはめて使うスキルではありません。時と場面を選んでつかいましょう。
組織や国の文化によっては、受動的であることを好み、自己主張の強い行動を無礼と見なしたり、攻撃的と見なす場合もあります。
また、行き過ぎのリスクもあります。自己主張が強くなりすぎると、せっかくいいアイデアがあるのに、他人の意見に耳を貸さなくなってしまうかもしれません。これでは、同僚を遠ざけ、人間関係を悪化させてしまうだけです。このような事態を避けるために、最初は小さなステップから試してみて、職場で自分に合った方法を見つけるようにしましょう。適切なタイミングでのちょっとした自己主張が、人間関係や自尊心を高めるのに非常に効果的な方法なのです。
アサーティブ・コミュニケーションを実践していくことによるメリット
アサーティブなコミュニケーションを実践していくことで、以下のようなメリットを得ることができます。
– 自分を抑え込んで我慢しないことでより快適にすごすことができる
– 人に時間を搾取されないために本来の目標を達成しやすくなる
– 人から尊重してもらえる・敬意を払って接してもらえる
自己主張をする場面に慣れていない人も多いと思いますが、より快適に過ごすためにも仕事・プライベート問わず実践していきたいスキルですね。
今回は、最近学んだ“アサーティブなコミュニケーションスキルについて”をベースにして、アサーティブ・コミュニケーションの例文とTipsをシェアしました。
私が、2020年9月から1日50分受講しているビジネス英会話特化型のBizmatesでは、英語+ビジネスに必要なスキル、知っていると使える、ビジネススキルも学べて一石二鳥なので英語もビジネススキルも学びたい人にはおすすめです。今後もBizmatesで学んだ内容で特にためになることを自分のメモがてらシェアしていきますのでよかたらチェックしてみてくださいね。
今回はBizmates Level3Lank D Lesson11-19で学んだ内容をベースに作成した記事でした。
Bizmates無料体験レッスンリンクは、こちらからの公式ページからBizmates
Bizmatesに関する記事はこちら