英語がペラペラじゃなくても海外就職は可能か
結論からいうと可能です!
そして周りを見回しても意外とあっさり来れた!さらには、その後ステップアップの転職をしてるなんて話も実際よく聞きます。実際、大学受験勉強以来英語にほぼ触れる機会ゼロだった私も、働きながら3カ月強で海外就職を成功させ、その後3回のステップアップ転職を経験しました。
海外就職にかかった時間
前述のとおり、受験勉強以来英語を必死で勉強したことはなかったのでだいぶおちていたかと思います。TOEICスコアいうと500点台前半。
ここから内定まで約3カ月。移住完了まで4ヵ月弱。4ヵ月半後には夢に見た地で仕事スタートという感じのスケジュールでした。ちなみにこの間、日本で就業しながらの勉強・転職活動となります。
「英語まず勉強してから」などの勝手な前提条件つけずに、さっさと移住に向けての準備(職探し)をするのが肝心かな、と個人的に思います。
移住先の国を選ぶ
気候・カルチャーの合う、合わないは、かなり大切です。
気候(暑さ・寒さ・湿気)がフィットせず、国をチェンジするまで会うたびに文句言ってる人もいました。
因みに私の場合以下3点を軸に移住先の国を決めました。
- 治安
- 気候
- 英語がペラペラじゃなくてもオフィスワークにに就ける
全てにマッチしたのがシンガポールでしたが移住してみた結果、この世の天国かと思うくらいハッピーで完全にフィットしてました。
英文レジュメ・和文履歴書・職務経歴書の作成
この後に就職エージェントやLinkedInへの登録という行程がありますがその前にレジュメ・履歴書・職務経歴書の準備をします。ここでは英文レジュメ作成にフル活用できる神アプリを2つ紹介します。
Grammarly
単語と文法のチェック、提案をしてくれます。 無料版・有料版あり。私は2016年秋ごろ無料版を使い始め、冬から有料版を使用中です。快適すぎて離れられません。
スクリーンショット赤枠内の通り、スペルミスだけでなく、コロンやピリオドのぬけもれ、また同じワードを繰り返し使っている場合は、別の言い回しを提案してくれます。
自分の文章に自信がつきますし、何よりも時間の節約になるので心の底からおすすめします。
Grammarlyの詳しい記事はこちら
My Perfect Resume
AIもここまできたか!という感じです。海外就職したころはこのアプリの存在を知らずにWordでWebから情報を拾いながら自作のレジュメを作成していましたが、2020年の転職時にかなりお世話になりました。
おすすめポイントとしては、洗練されたビジュアルのテンプレート盛りだくさん&AIが関連ワードの提案や、自分のレジュメの強度の点数までだしてくれるところです(※以下、スクリーンショット赤枠部分)。
出来上がったレジュメをもとにカバーレターも自動作成され、簡単な追加情報の追加をするのみで作成可能。就職エージェントやLinkedInにレジュメを添付することになるので、サクッとつくっておきましょう。300円以下※で14日間お試しで使用できます。※2021年12月のレート
My Perfect Resumeの詳しい記事はこちら
仕事を効率よく見つける
職種・ポジション
オフィスワークの場合は、以下の2つのポジションが有力候補
- 日系企業の現地採用
- 外資・グローバル企業日本マーケット担当
ちなみに、オフィスワーク以外の職種としては、
- 和食シェフ寿司職人や美容師のような職人
- 起業家
- 飲食店接客業
周りをざっと見渡すとこんな感じです。
仕事を見つける手段
次の3点はかならずやること(全て無料でできます)
- 就職エージェンシーに登録
- LinkedIn登録
- 現地の掲示板求人情報をチェック
就職エージェンシーに登録 (できるだけ多く)
エージェンシーへの登録数は多ければ多いほどGood。
沢山登録しておくことにメリットはあってもデメリットはないので是非とも登録してください。
メリット
一言でまとめると、「楽」というところです。自分を売り込む履歴書・職務経歴書・レジュメさえきちっと作って送付してしまえば、後は手取り足取りお世話してくれます。但し、担当者の目に留まればですが。
エージェントに登録する利点としては、ヒアリングの上で自分の希望に合う案件を紹介してくれるところです。自分でかたっぱしから探しに行かない分、時間と手間が節約できます。 また、フィルターをかけてくれていて、ある程度行けるだろうという自信のもとお仕事案件紹介をしてくれるところがメリットといえるでしょう。
面接を受けた後のフィードバックもエージェントを通した場合だと受けっぱなしで何の連絡も来ないで数週間待つなんてことは稀です。(6年でトータル15回くらい面接受けて1回ありあしたが。稀です。)
デメリットその1 担当者との相性・タイミングに左右される
エージェントの担当者によって、“合う・合わない”、いろんな意味で当たりはずれは当然あります。なぜならばエージェントも当然人間。見る人によって対応が異なってくるからです。
例えば採用企業が「最低3年以上の営業経験」という条件を提示しているとします。あなたが営業経験1年以下だとして同じ求人案件に対してエージェントAさんはあなたのことを、「条件でいくとない今回はないな」と思いBさんは「この人年数は満たしていないけどやる気があるし推せるポイントある(過去の受賞歴など)、いってみるか」という風に、対応が異なる可能性は大いにあります。
また、就職エージェント担当者もある意味営業マンです。彼らにも月間や、期ごとの売り上げ目標などがあるわけです。担当エージェントのその時の持ち駒の中であなたが一番求められている人材に近い場合もあれば、候補者に挙がる候補者が複数いる場合もあるわけで、前者と後者とでは当然結果も変わってきます。
彼らは、企業にあなたという商品を売り、大体数ヵ月後にコミッション(紹介料)を企業側から受け取るとのが仕事なので「この商品いけるな」と思うかどうか、ってやっぱりセールスマン(エージェント)との相性だったり彼らの考え方だったりによって大きく異なってきます。
担当者とタイミングによって結果は大きく変わる、ということです。このデメリットをカバーすべく、できる限り多くの就職エージェントに登録しておきましょう。
「種まきは出来る限りしておこう!」種をまき過ぎて救われることはあっても損することはない、ということです。
個人的には、最低でも4社には登録しておくことをおすすめします。6社でも7社でもいいと思います。
デメリット その2 フォーム入力が面倒
それぞれのエージェントフォームに行ってみると結構登録完了までのプロセスなぁ~と感じることでしょう。(外出先の隙間時間に登録している場合など、時間の都合などで実際ここで離脱することも結構ありました。)
1社のフォームに入力したら、ワードでもエクセルでもノートでも何でもいいのでコピペしてフォーム登録内容を保存しておき、使い回しをすることをおすすめします。
「この日は、海外就職準備のために務経歴書・履歴書・英文レジュメ作成にロックオン!」という日を作り、そのまま最低4社以上の就職エージェントに登録しましょう。人生ガラッと変わると考えれば、このめんどくさい作業も大したことではありません。
LinkedInに登録する
海外就職希望者は絶対マスト!
なぜか日本では普及していないLinkedIn。海外就職には絶対外せないツールです。アカウントを持っていない場合はすぐに作成しましょう。
採用企業側は、“就職エージェントを利用した場合採用毎に払うコミッションフィーに比べかなり採用コストが抑えられる”こと、 “ 直接スカウトできる ” というメリットなど、たくさんのメリットがあります。なのでエージェントを使用していない企業も結構あったします。
LinkedInの登録者は世界で7億人越え。(2021年4月時点)同時点で日本での普及率はたったの2%。
この普及率の低さはLinkedInが公開している45の国と地域の中で日本がナイジェリアと同等で最下位となっています。ここまでくると国民性?就職領域でのガラパゴス化の進行?と心配になります。 海外で働きたい人はLinkedInにかならず登録しましょう。
LinkedInの登録者は世界で7億人越え。ちなみに上位で移住先国としてよく名前が出て来る国の人口に対するメンバー数、つまり普及率(労働人口ではなく全人口に対する登録者数で計算)は以下の通り。
アメリカ52%(1位)オランダ49%(2位)カナダ49%(3位)、オーストラリア43%(4位) シンガポール39%(7位)
左の表を見てもわかるように、海外ではLinkedIn利用は就職・転職活動ではかなり積極的に使用されています。
LinkedIn公式サイトによると世界中で1分間に4人がLikedIn経由で採用されているとのことです。
求職者にとってのメリットは、就職エージェントのフィルターがかからないことにより、採用会社に直接自分を売り込むことでチャンスが一気に増えることです。そもそも海外ではエージェント経由なしの直接採用を行っている会社も多数あります。日本とは様相が大きく異なるのです。
無料版ででも十分LinkedInで就職活動に支障はなく十分使い倒せます。
LinkedInの活用方法はこちらの記事でもチェックできます。
LinkedInでコロナ禍での就活体験
コロナ禍の2021年、エージェント4社に連絡し、就活を再開した旨伝えたところ、まだまだ求人は例年の3/2ほど、私の希望の案件があれば連絡くれる、との回答のみ。(2021年8月)
同時にLinkedInでJob Openステータスに変更し、積極的に応募したところ1か月で8社との面談が合った経験があります。その間就職エージェントからの案件紹介は1件、希望の条件を満たしていないものでした。
知人(20代後半日本人男性)も同様のエピソードを持っており、2度の転職をLinkedIn経由で成功させています。
私も3回以上エージェントには海外での転職でお世話にはなっているので、結論としては就職エージェントとLinkedInの両方併用が断然おすすめです。
余談ですが、LinkedIn x就職エージェントのコンビネーション、つまりLinkedIn内でエージェントが採用会社に変わってスカウトしてくるケースも結構あります。
現地の日本人向け掲示板チェック
現地の日本人向け掲示板が無いかチェック 〇〇(行きたい国)求人 検索
例えば以下のようなサイトで「求人」カテゴリーをチェックします。
トロント掲示板(カナダ)
求人カテゴリー内を見てみると、就職エージェントが採用会社の代理で登録してる場合もあれば、採用会社が直接募集している場合もあります。
気になる求人があれば、問い合わせ番号や案件名を表記した問合せのEメールを送付するという手順になります。
面接対策
実際の業務では、“現地にいる日本人”または、 “ 日本のマーケット担当として、日本にいる日本人を担当する ” 場合、実務レベルで流暢な英会話力が問われることは多くないかと思います。
しかし、上記の場合でも日系企業のHR(人事部)や、第一次面接などで落とされない分だけの英語力は身に着けておいたほうがベターです。
社員が完全に日本人のみということはめったにないかと思いますので最低限のコミュニケーションスキルが求められることがあるからです。
実際の対策
※優先度が高い順に表記。 面接までの時間が1週間切っている場合など1-3のみ重点的に行うことを、おすすめします。
- 面接でよく聞かれる項目に関して自分用のテンプレを作成し暗記
- オンライン英会話などでで英語を話すことにとにかく慣れる
- Tik Tok やYoutubeでJobInterviewで検索しネイティブの解説付きで耳を慣らす
- 単語帳1冊を例文などのセンテンス丸暗記する覚悟で進めてる
- アプリで勉強
1.面接用回答用自分用のテンプレを作成
良く聞かれるワードってだいたい決まってます。8-10程の質問に対する答えを自分なりに用意し、用意したものだけでもすらすら言えるようになるまで練習ましょう。3番目の「 TikTok やYoutubeでJobInterviewで検索しネイティブの解説付きで耳を慣らす 」ともつながってきますが、TikTokでJobInterviewと検索すると英語ネイティブのTikTokerがネイティブ向けにJobinterviewのTipsと答えを手短に大変わかりやすくまとめてくれています。
よく聞かれる質問はこちら
2.TikTok でJob Interviewを検索
YouTubeでもOKですかTikTokの場合時間の制約がある中でわかりやすくコンパクトにまとめられていることが多いのでおすすめです。自分用面接テンプレートを作成する際に参考にすることをおすすめします。
※面接まで1週間きっている!など時間がない人は、優先度的に1-2を重点的に行うとよいです。
3.オンライン英会話
DMM英会話、レアジョブ、NativeCampそしてBizmates経験者です。
それぞれの良し悪しはありますが、ここでは面接用の英会話レッスンに限定します。面接までに時間がなく、追い込みたいのであれば断然、オンライン英会話 Bizmates(ビズメイツ)がおすすめです。理由としては「面接対策」にフォーカスされた20レッスンが設けられており教材が素晴らしいからです。
私は、1日2レッスン(25分x2)のコースで追い込みましたがこれは本当におすすめです。他社に比べると若干割高ですが、面接対策としては圧倒的にBizmatesのプログラム&テキストが優れていると思いました。就職面接用の本なども購入したことがありますが、このテキストはピカイチです。→Bizmatesについてはこちらの記事でチェック。
面接対策云々の前にまずは英語に慣れたい!という人であればレッスンの受講回数に上限がないNativeCampがおすすめです。
4.単語帳なんでもいいので1冊ほぼ完璧にする
単語とできればセンテンスまで覚えればすぐ実践に使うことができ、且つ、自信につながるのでおすすめ。私は“TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ” を愛用していました。1度無くして2冊目も購入、アプリ愛用者でもあります。
質・内容・コスパ、これ以上のTOEIC単語集はありません。全単語、フレーズの無料音声付き。スマートフォン無料アプリ対応”と公式ホームページにありますが、大満足+TOEICだけでなく実際実務にも役立つフレーズが結構はいっていたのでTOEICを受ける予定がなくとも、語彙力増やしたい人におすすめです。
手元に昔お世話になった、お気に入りの単語帳があるのであれば、その一冊を完璧にするというのでもいいと思います。大体の単語帳は単語+例文のセンテンスの構成になってると思いますので。大事なのは、お気に入りの単語帳一つを、完璧に近くなるまでマスターするということです。
”TOEIC L&R TEST 出る単特急金のフレーズ Amazon” のリンクはこちら
5.アプリで勉強
“ニック式英会話ジム”というネイティブ作成の英語学習アプリ。
既に海外移住後数年が経ち、そろそろ英語を勉強しようかなと思った時期がありまして、2019年頃ニック式英会話のチャンネルをほぼ毎日見ている時期がありました。そして動画内でのニック先生による宣伝に影響されて購入したのがこのアプリです(笑)。
私が使ってた当時は素人がつくった間満載&バグがちらほらありましたがそれでもお気に入りの勉強ツールでした。
文法パターンを自然に脳内にインプットさせるところが気に入っています。「毎日やるんですよね?」と毎日携帯ホーム画面に強めのリマインドがくるのでモチベーションも保たれました。
モチベーション維持について
履歴書に記載するためのTOEIC受験については特に勧めるわけではないですが、「次のテストまでに〇点めざすぞ!」というような、小さな目標があるとモチベーション維持にもつながるので、TOEICに限らずずテストを定期的に受けることはおおすすめです。モチベーション維持と自分に対しての英語力の把握を可視化するツールとして利用しいました。
ちなみに私の英語力の推移はというと、
大学受験以降ほぼ10年ほったらかしていた英語(TOEIC500点台) に関して、単語力語彙力が著しく低下していたので単語力を強化しつつ、
この方法で2ヵ月ほどでTOEIC500点台→700点ここで海外就職を達成。
この時は、日本人相手、日本マーケットじゃなかったので実際にTOEIC700点レベルで飛び込んで入社後3カ月ほどかなり苦労しました。正直に言うと業務について行けるレベルではなく、トイレで泣いたりしましたが(笑)、何とかなりました。その後900点台目指して気が向いた時ベースで勉強をしてましたが、860点超えた当たりで、TOEIC用の勉強ではなく英会話にシフトし現在にいたります。
やっぱり、実際しゃべれなければTOEICで高得点とったところで意味がないなーと心底思います。
「自分の思っていることをすらすらと言葉にできたらどんなに可能性が広がることか…。(溜息)」と思いながら最近また英会話の学習を再開したところですが(笑)
最後に
「全ては行動することから始まる。」これに尽きます。
「 いつか行きたいな~ 」 とか 「 英語ができるようになってから~ 」 などと思ってる場合、そのいつかは永久に来ない可能性が高いです。そして行動を起こしてしまえば案外何とかなったりすること多いです。
勉強であったり、海外就職・移住であったり何にしても「いつまでに〇〇を達成する」と、あえて短期間の目標を作りどんどんチャレンジしてみることをおすすめします。短期的な目標達成のほうが遠くのゴールを追い続けるよりもはるかに他モチベーション持続につながります。
思い込みってこともありますよね。「英語ができなきゃ海外住めない」「英語ができないと海外就職できない」。そもそもその前提(思い込み)が間違っている場合もあります。
海外で働きだして、見える景色が完全に変わりました。どこでどうやって、どんなマインドで生きていくか、本当に重要だなと思います。
また別の機会に紹介しますが、ブラック企業経験者としては、涙が出そうになるくらいのホワイト企業もいっぱいあります。(笑)
もしも迷っているのであれば、新しい一歩を踏みだしてみてください。失敗したら修正すればいいですが、そもそもトライしなかったらなにも始まりません。
最後まで記事を読んでくださいましてありがとうございました。この記事が、素敵な一歩につながるきっかけとなることを心から祈っています!